実行可能JARの作成と実効方法


Posted on 2021/10/13 at 23:40


JavaでGUIアプリケーションを作成し、.exeのようにダブルクリックで実行できるようにするには「実行可能JAR」としてパッケージ化する必要があります。

今回はEclipseから「実行可能JAR」を作成して、実際に実行するまでの手順を紹介します。

サンプルコード

実行可能JARをダブルクリックで実行するため、簡単なGUIアプリを作成しました。ほんとにシンプルに小さなウィンドウを表示するだけのアプリケーションです。


import javax.swing.JFrame;

public class SimpleWindow extends JFrame {

	public static void main(String[] args) {
		new SimpleWindow();
	}
	
	public SimpleWindow() {
		super("Simple Window");
		this.setLocationRelativeTo(null);
		this.setSize(300, 200);
		this.setDefaultCloseOperation(JFrame.EXIT_ON_CLOSE);
		this.setVisible(true);
	}
	
}

		

一度実行して実行構成を作成する

実行画面

まず、このプログラムをEclipseから実行します。実行するとウィンドウが表示されますので、ウィンドウを閉じてプログラムを終了させます。

一度実行することで、のプログラムの実行に必要な実行構成が作成されます。

実行可能JARをエクスポートする

エクスポート

メニュー>ファイル>エクスポートを選択し、エクスポートを開始します。

実行可能JARの選択

Java>実行可能JARを選択します。

実行可能JAR作成オプション

起動構成はクラス名 - プロジェクト名の形式となっています。一度プログラムを実行することによりプルダウンメニューから選択することができます。 今回のプロジェクト名はsimple-window、メインクラス名がSimpleWindowとなっているためプルダウンメニューから「SimpleWindow - simple-window」を選択します。

エクスポート先には実行可能JARを作成する場所を指定します。

ライブラリー処理はデフォルトのまま、「生成されるJARに必須ライブラリーを抽出」でかまいません。

よければ「完了」を押して、エラーが表示されなければエクスポート完了です。

実行可能JARの実行結果

実行可能JARの実行結果

さきほど指定したエクスポート先に実行可能JARができているので、ダブルクリックしてウィンドウが表示されればエクスポート完了です。

コマンドプロンプトからの起動

もちろんコマンドプロンプトから実行させることも可能です。

		
d:
		
		

cdでJARファイルのあるディレクトリに移動します。今回はDドライブにJARファイルを作成したため、まずはd:と入力してDドライブに入ってからcdで目的のディレクトリに移動してください。 しかし、今回はDドライブ直下にJARファイルを作成したため、d:のみで大丈夫です。

		
java -jar simple-wondow.jar
		
		

javaコマンドで起動しますが、jarオプションをつけなければエラーとなってしまうため、注意してください。